放射線室

放射線室 (レントゲン)

放射線室では地域医療において中核を担う医療機関として新しい医療機器を兼ね備え、地域の皆様に安心、安全で低侵襲な検査を心がけ、画像診断の質を向上させるためスタッフ一同貢献して行きたいと考えております。

放射線室 室長
宇都宮 克久

実施している主な撮影

一般撮影

一般撮影は全身の撮影を行う機器で内科、外科、整形外科など様々な撮影を行います。
当院では体を透過したX線をFPD(フラットパネルディテクタ)によりデジタル画像として得ることで、被ばくの低減・撮影時間の短縮・高精細な画像と診断に非常に有用性のある装置を導入しています。

FPD
FPD

CT検査

CTとは、「コンピュータ断層撮影」のことを指し、X線を使用して身体を輪切りにした断面写真を撮影する診断装置です。
この装置は、一度に64断面(スライス)を撮影できる世界最高水準のマルチスライス技術を搭載していますので、撮影時間の大幅な短縮が可能になり、高いレベルの検査が行えます。
また、数ミリの病気を見つけることができるようになっただけではなく、従来では不可能であった動きのある心臓血管を「静止画」として捉えることができる装置です。
0.5㎜スライス×64列により、ムラのない高精度3D画像が得られ正確な診断が可能です。

【画像】CT検査

検査での注意事項

  • 撮影部位上にある金属類、カイロなどは身につけないようにしてください。
  • 造影剤を使用する場合は「ヨード造影検査問診及び同意書」問診があります。
  • 過去にヨード造影剤の使用経験がある方は副作用はなかったですか?
  • その他ご心配ご不明な点がありましたらスタッフにお聞きください。

心臓CT

心臓CTとは、multidetector-rowCT(MDCT)を用いて造影剤を使用し、心電図に合わせて収集した画像で心臓の動脈の器質的病変の診断に役立ちます。

大腸CT

大腸CTとは、前処置をした大腸全体をCTで撮影し、画像表示し術前診断に役立ちます。

MRI検査

撮影時間は30分~60分

MRIとは、「磁気共鳴画像」のことで、体内の水素原子が持つ弱い磁気を、強力な磁場でゆさぶり、原子の状態を画像にする診断装置です。新しいMRI装置は静かで開放的で患者さんは安心して受診いただけます。1.5テスラ高磁場MRIでは、従来よりも検査時間が短くなります。さらに静音技術を搭載していますので、検査中の騒音を低減しています。尚、希望者には耳栓をご用意しておりますので、スタッフに申し出ください。

【画像】MRI検査

検査での注意事項

  • 検査前に「MRI検査問診票及び同意書」問診があります。
  • ペースメーカー、閉所恐怖症、刺青などないですか?
  • 検査当日は体に貼ってある湿布やカイロなどは剥がしておいてください。
  • 過去にガドリニウム造影剤の使用経験がある方は副作用はなかったですか?
  • その他ご心配ご不明な点がありましたらスタッフにお聞きください。

MRCP (MR-Cholangiopancreatography)

MRIを使用して膵管、胆道系の撮影ができます。MRの検査なので検査の苦痛は全くありません。 MRCPでは、細かい病気までは分かりませんが、ある程度詳しいことが分かります。膵臓、胆道系の病気を疑った時のスクリーニングには有効な検査です。

MRA (MR-Angiography)

MRI装置で血管撮影(非造影)をすることです。血管に狭窄や動脈瘤が無いかなどを検査します。

骨密度測定装置

撮影時間は5分~10分

骨密度測定装置を導入しました。

検査での注意事項

  • 検査では腰椎と股関節の撮影になります。
  • 検査の際には腰に貼っている湿布、カイロ等はつけないでください。
  • 腰椎、股関節にインプラントがある方は申し出ください。

骨粗鬆症の定義

WHOの定義「骨粗鬆症は低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である。」

骨粗鬆症について

日本では人口の急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の方が年々増加しつつあり1300万人と推測されています。骨粗鬆症は骨の「病的老化」であり骨折は骨が脆くなるために起こる合併症と考えられています。そのために予防および治療が必要となります。

当院の装置

GEヘルスケア・ジャパン株式会社製 X線骨密度測定装置 PRODIGY

当院では新しい骨密度測定装置を導入し地域の皆様の「骨」の状態を調べて、日常生活動作の低下や寝たきりに結びつく骨粗鬆症の治療及び予防に貢献していきたいと考えます。
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

【画像】X線骨密度測定装置

X線透視装置(X線TV)

X線透視装置とはX線を連続的に人体に照射してリアルタイムに動画としてみることができます。
当院ではFPD(フラットパネルディテクタ)搭載型の装置で従来より少ない線量での検査が可能で、検査の種類としては胃のバリウム検査(消化器系検査)や骨折、脱臼などの整形外科領域での整復に使用したり、また外科系の処置など様々な領域での検査を行っております。

【画像】X線透視装置(X線TV)

終わりに

地域医療においては、ますます各医療機関との横の連携が必要になってきている現状ですが、当院も地域の患者さんの安心、安全のため各装置の有効活用のためオープン検査を広く推進しており微力ながら近隣の先生方におかれましては、ご活用いただければ幸いでございます。

医療法人 康正会 放射線室

SITEMAP